2016年の音楽バンドをランク付けしてやろう!
2016年の音楽業界は大したことなかったというべきだろう。
メジャーレーベルから販売された新譜のほとんどは記憶にも記録にも残らない駄作ばかりだった。アイドル産業真っ只中でCDは握手券の変わりに売られている。
では2016年に売れたバンドはどんなバンドだったのだろうか。いくら記憶にも記録にも残らなかったにせよ、2016年を機にいきなり伸びてきたバンドや2016年を機に一気に落ちてしまったバンドがいる。そんなバンドたちの<おもてめん。うらめん。>を暴いていこう。
2016年ってどんな一年だった?
2016年の音楽シーンを振り返る前に2016年はどんな一年だったのか振り返ってみよう。
2016年といえばリオオリンピック
東京オリンピックの直前ということで閉会式には安倍総理がマリオの格好をして参加したことも記憶に新しい。
次回開催年が東京オリンピックだったので東京都知事もリオオリンピック閉会式へ行くはずになっていた。
舛添要一氏はお金の問題で辞職。
その後、いまだ懐かしい「都民ファースト」を掲げて立候補した小池百合子・現東京都知事が都知事に就任し閉会式も参加していた。
音楽業界にも激震が走った一年
2016年には音楽業界にも衝撃が走った1年だった。
主に音楽業界に絡んだニュースとしては以下のものがある。
こんな2016年に活躍したアーティストをランク付けしていき<おもてめん。うらめん。>を評価していく。
その前に一言!
2016年より前だが、特に2016年は音楽シーンが盛り上がらなかった。
その理由は単純。
オリコンチャートランキングの上位に「48グループ」が大量に押し寄せているからだ。
それも音楽を評価されてというわけではない。
音楽よりか握手を評価されてCDの売り上げが上がっているのだろう。
2016年の年間オリコンランキングトップ10のうち7曲が「48グループ」だ。
では、残りの3曲はどんなアーティストが活躍したのだろうと期待してもダメ。
残り3曲は「嵐」。
どうだろう。これは果たしてミュージックビジネスと言えるのだろうか。
どこかの誰かが「ミュージックビジネスではなくビジネスミュージックになった」と憂いたそうだが、全くもってその通り。
2016年の年間オリコンランキングは「知らない曲」だらけになってしまった。
もちろんファンからすれば知っている曲なのだろうけど、曲というのは元来より多くの人を楽しませる娯楽だ。
一部の人しか知らないのも音楽であり、立派な産業ビジネスなのだろうが握手券欲しさの購買はオリコンランキングに加味しないでほしい。
では、本題。
2016年バンド業界で頑張ったで賞
WANIMA
今やフェスだけでなく店頭・テレビなどでも欠かせない邦楽ロックの中心になったWANIMA。
2016年に販売されたJUICE UPというミニアルバムの中には彼らの代表曲にもなっている「ともに」が収録されている。
2015年より各地のフェスやイベントに呼ばれるようにはなっているがオールナイトニッポンのレギュラーが始まったことや初のさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを告知したのが2016年なので2016年に活躍したアーティストの1組とする。
WANIMAは若い世代に人気があり中でも20代男性からは絶大な支持を集めている。
近年のフェスは音楽を楽しみに行くというよりか、演奏している中でダンスをしたりモッシュもしたりダイブをしたりと音楽以外で楽しみを見つけていることが多い。
そんな中、WANIMAのライブでは観客に歌を一緒に歌わせることやコールアンドレスポンスの徹底などバンドマンとしての基本のキを守っているように思える。
WANIMAボーカルのKENTAはベースボーカルながら演奏しながら歌うことは少ない。しかも、ギターやドラムスとは異なりベースボーカルなのにもかかわらずピンマイクで歌っている。
しかし、フェスで彼らが出て来れば砂煙が立つほど盛り上がり、他のバンドが嫉妬するほど盛り上がるのだ。
彼らは生まれ変わったモンゴル800、メジャーレーベルで売れに売れたモンゴル800と思っている。
2016年大活躍だったで賞
04 Limited Sazabys(以下:フォーリミ)
2016年に04 Limited Sazabys主催で行われた「YON FES」は大成功を収めた。
初開催ながら2日でトータル2万人を動員した。
他のフェスは主催者がいてその主催者がキャスティングをして開催される。
YON FESは主催者がフォーリミだ。フォーリミが声をかけなければキャスティングされず、フォーリミに声をかけなければ出演できない。
2015年にメジャーデビューしたばかりのフォーリミからすればこのシステムで2日開催が出来て、2万人も呼べたのなら大大大成功といってもいいだろう。
では、なぜここまでYON FESは成功したのだろうか。
フォーリミは愛知県を地元に活動している。
2018年現在では東京都内に自宅を借りているメンバーがほとんどだろうが2017年くらいまでは愛知県から東京の仕事や関西の仕事へ行っていた。
そしてバンドメンバーは30歳手前と若い。
彼らを応援しているのは20代女性が主で、20代男性も同割合いる。
ようは20代からの人気が高いということだ。
フォーリミの結成は2008年。
若手かといえば若手だが、そこまで若手ではない。
YON FES初開催時にはキャスティングで苦労したことだろう。
彼らは同年代のバンドを多く呼んだ。
KEYTALK、WANIMAこの2バンドとはインディーズ時代から一緒にライブハウスを回るツアーをしていたほど仲が良い。
唯一先輩バンドとして呼んだのはクリープハイプではないだろうか。
これが縁になっているのかわからないがクリープハイプ・ボーカル 尾崎世界観とは2018年4月に大阪のラジオ局FM802の企画で一緒に曲を作っている。
YON FESは04 Limited Sazabysと同世代のバンドを多く呼ぶことで若いお客さんを集客したのが成功した<うらめん。>だったのではないだろうか。
2016年に開催したYON FESは今でも毎年行われているほか、このYON FESでの集客が評価され2017年日本武道館公演へつなげたのではないだろうかと踏んで2016年活躍したアーティストに選ぶ。
2016年音楽バンド業界ワースト1位
ゲスの極み乙女
2016年に一番やらかしてしまったのはゲスの極み乙女だ。
どうしても川谷絵音とベッキーだけが気になってしまうがそんなことはない。
<おもてめん。>は川谷絵音とベッキーの身勝手な行動で「ゲスの極み乙女」のメンバーが苦労したと思う人が多いが<うらめん。>にも目を向けて欲しい。
本質は不仲
ゲスの極み乙女で何が問題かといえばメンバー間の不仲だ。
特に川谷絵音とベースの休日係長は不仲がすごいらしい。
もともと休日係長の方が同じ大学の先輩後輩という関係性で先輩だった。
2016年はベッキーとの不倫だけでは事足りず、未成年者との飲酒も発覚した川谷絵音に嫌気がさしてしまい休日係長が激怒。
活動休止になったと言われている。
<おもてめん。>では飲酒の責任等を取り活動休止だったが
<うらめん。>ではメンバー間の不仲が原因で活動休止になっていた。
2016年バンド新人で賞
Suchmos
2016年に群を抜いて伸び代があったバンドはSuchmosだ。
車メーカーのテレビCMがきっかけとなり一気に人気が出たがもともとはラジオ局J-WAVEの番組内で流れるジングル(BGMみたいなもの)として作成していた曲。
それがテレビCMに採用されて一気に人気が出て「本格派・実力派」とチヤホヤされるのだから芸能界には夢がある。
Suchmosが実力がないとか、本格的でないと言いたいわけではない。
彼らのサウンドには確固たる裏打ちがあり、まるで何回も繰り返された実験の報告書を読んでいるかのような気分になる。
メンバーは20代が多いが現代のメジャーレーベルが好むようなキャッチーでポップな歌とは少し違う。
21世紀のジャズといえばいいだろうか。
人を落ち着かせるサウンドは聞いていて気持ちが良い。
2016年ガールズバンド賞
SHISHAMO
ガールズバンドで久しぶりに正統派が出てきたと思わせてくれたのはSHISHAMO。
SHISHAMOを2016年ヒットにしようか2015年にしようか2014年にしようか迷ってしまった。
もしかしたら今後更新される2014年、2015年版にもランクインしてくるかもしれない。
2014年「君と夏フェス」をリリース。
しかし、2014年はそこまで売れることはなく実際にファンもSHISHAMO本人も売れたと実感するのは2015年以降ではないだろうか。
よって2016年のベストガールズバンド賞となる。
2016年にはまだまだ素晴らしいバンドのターニングポイントになっている。
これからも追記していく。